はじめに

ArcGIS 10 を最適な環境でご利用いただくため、ArcGIS 10 をご使用のお客様は早急にこのサービス パックをダウンロードしてインストールするようにお勧めします。このサービス パックでは、パフォーマンスの向上とメンテナンス修正に加えて、グラフィカル ユーザ インタフェースおよびヘルプ システムの翻訳済みテキストが更新されています。


このサービス パックで修正された問題


ArcGIS 10 Service Pack 2 には、重要な修正と新機能が含まれています。すべてのユーザに、この更新プログラムをインストールするようお勧めします。

この更新で修正された問題の完全なリスト(英語)を表示するにはここをクリックしてください。


サービス パックの Windows へのインストール


インストールの注意事項


ArcGIS Desktop 10:
  • ソフトウェアの競合を防ぐため、同じコンピュータ上にインストールされているすべての ArcGIS 製品のバージョンの同期を保つことが重要です。


  • ArcGIS Desktop の共有ネットワーク管理者セットアップからクライアント セットアップをインストールした場合、すべてのクライアント インストールに Service Pack 2 を適用する必要があります。


  • Windows 2003 Server ユーザで、[エラー 1718。ファイルはデジタル署名ポリシーによって拒否されました。] というエラーが表示された場合は、技術情報記事 33818 をご参照ください。


  • Service Pack 2 は ArcGIS Desktop 10 トライアル版でサポートされています。
ArcGIS Server for the Microsoft .Net Framework ユーザ:

    ArcGIS Server 10 for the Microsoft .NET Framework は、「ArcGIS Server 10 - GIS サービス」と「ArcGIS Server 10 - Web アプリケーション」という 2 つのセットアップに分かれています。

    • 「ArcGIS Server 10 - GIS サービス」では、Server Object Manager(SOM)、Server Object Container(SOC)、Services Manager、および Web Services(SOAP/REST)コンポーネントがインストールされます。
    • 「ArcGIS Server 10 - Web アプリケーション」では、Applications Manager および Software Developer Kit(SDK)コンポーネントがインストールされます。


ArcGIS Server ポスト インストール:

    ArcGIS Server ポスト インストールは、更新の適用後に自動的に起動します。自動的に起動しない場合は、[スタート] メニューにあるショートカットメニューから、GIS サーバ ポスト インストールと Web サービス ポスト インストール(ArcGIS Server for the Microsoft .NET Framework がインストールされている場合)を必ず手動で起動してください。

    GIS サーバ ポスト インストールによって、ArcGIS Server Object Manager(SOM)、ArcGIS Server Object Container(SOC)、GIS Server Manager(ArcGIS Server Java 上にある)、GIS Server Webservices(ArcGIS Server for the Microsoft .NET Framework 上にある)では、前回ポスト インストールを実行したときに指定したユーザ アカウントが設定されます。サーバ インストール操作が中断しないようにするには、これらの前回と同じアカウントを使用し、前回ポスト インストールを実行したときに指定したパスワードと同じパスワードを設定する必要があります。

    必要な場合は、ポスト インストールで新しいアカウントを作成することもできますが、ユーザのデータとデフォルト以外の出力サーバ ディレクトリの権限を更新して、新しい ArcGIS サーバ オブジェクト コンテナ(SOC)アカウントにアクセス権を付与する必要があります。さらに、キャッシュされたマップまたはグローブ サービスに関連付けられる大量のキャッシュがあらかじめ存在している場合、サーバ ポスト インストールがキャッシュ内の大量のファイルに対する権限を変更するために、非常に長い時間がかかる可能性があります(推奨される対応策については、技術情報記事 32766 をご参照ください)。

    ArcGIS Server のインストール後の手順については、ArcGIS Server ヘルプで [サーバの管理] → [インストール後の作業] の順に選択して表示されるトピックをご参照ください。

ArcGIS Server on Amazon EC2 ユーザ:

    SP2 を含む新しい ArcGIS Server on Amazon EC2 AMI(Amazon Machine Images)は、近い将来に提供される予定です。ArcGIS Server 10 SP2 AMI が使用できるようになった時点で、お客様には電子メールでお知らせします。AMI のリリースの前に、既存の 10.0 または 10.0 SP1 ArcGIS Server on Amazon EC2 インスタンスにサービス パックを適用する場合は、Applying ArcGIS Server service packs and patches on Amazon EC2 に関するヘルプ トピックをご参照ください。

ArcIMS および ArcSDE ユーザ:

    ArcIMS 10 または ArcSDE 10 アプリケーション サーバを使用している場合は、ArcIMS 10 Service Pack 2 または ArcSDE 10 Service Pack 2 もインストールする必要があります。たとえば、ArcIMS 10 と ArcGIS 10 Desktop を使用している場合は、ArcIMS 10 Service Pack 2 と ArcGIS 10 Service Pack 2 の両方をインストールしてください。ArcIMS 10 Service Pack 2、ArcSDE 10 Service Pack 2、および ArcGIS 10 Service Pack 2 製品は共通の DLL を共有しているので、ソフトウェア競合を防ぐために、ソフトウェア リリース バージョンの同期を保つことが重要です。


システム管理者:

    Microsoft® Systems Management Server(SMS)およびグループ ポリシーを使用した ArcGIS 10 セットアップの企業環境における展開について記した技術資料が提供されています。この資料には、追加のシステム要件、推奨事項、既知の問題、Microsoft Software Installation(MSI)コマンド ライン パラメータなどに関する説明が含まれています。 ロックダウン環境における展開についても説明しています。 ArcGIS 10 Enterprise Deployment(英語)を参照するには、ここをクリックしてください。


インストール手順

    ArcGIS 10 Service Pack 2 をインストールするには、その前に ArcGIS 10 または ArcGIS 10 Service Pack 1 をインストールする必要があります。Service Pack 2 は累積的に作成されており、これまでの 10 個のパッチとサービス パックすべてからの修正が含まれています。これまでのパッチがインストール済みであれば、そこに Service Pack 2 を適用して必要なファイルを更新することができます。

    インストールする手順(Desktop、Engine、Reader、Server)


    1. ArcGIS のインストール場所への書き込み権限があり、他のユーザがその場所にアクセスしていないことを確認します。


    2. 適切なファイルをダウンロードします。

      ArcGIS Desktop(ArcInfo、ArcEditor、ArcView、ArcGIS Desktop トライアル版)
      ArcGISDesktop10SP2-Japanese.exe
      751 MB
       
      ArcReader
      ArcReader10SP2-Japanese.exe
      107 MB
       
      ArcGIS Engine Runtime
      ArcGISEngine10SP2-Japanese.exe
      136 MB
       
      ArcGIS Server for the Java Platform
      ArcGISServerJava10SP2-Japanese.exe
      143 MB
       
      ArcGIS Server for the .Net Framework
      ArcGIS Server GIS サービス
      ArcGISServerGISServices10SP2-Japanese.exe
      153 MB
      ArcGIS Server Web アプリケーション
      ArcGISServerWebApplications10SP2-Japanese.exe
      90 MB
      ArcGIS Server Web ADF Runtime
      ArcGISServerWebADFRuntime10SP2-Japanese.exe
      48 MB

    3. Server for .Net のインストールのみ)サービスのコントロール パネルで、ArcGIS Server Object Manager および ArcGIS SOC Monitorを停止します。

    4. Server for Java のインストールのみ)サービスのコントロール パネルで、ArcGIS Server Manager Service、ArcGIS Server Object Manager、および ArcGIS SOC Monitor を停止します。

    5. ダウンロードした exe ファイルをダブルクリックして、インストール手順を開始します。Service Pack 2 のファイルが指定したフォルダに抽出され、セットアップが自動的に起動します。

    6. 画面の指示に従って、インストールを実行してください。

    7. コンピュータにインストールされている製品ごとに、2 ~ 6 の手順を繰り返します。

    インストールする手順(ライセンス マネージャおよび ArcObjects SDK)


    1. ArcGIS のインストール場所への書き込み権限があり、他のユーザがその場所にアクセスしていないことを確認します。


    2. 適切なファイルをダウンロードします。


    3. ArcGIS ライセンス マネージャ
      ArcGISLicenseManager10sp2.msp
      13 MB
      ArcObjects SDK for Cross Platform C++
      ArcObjectsSDKCPP10sp1.msp 10 Service Pack 1 からの変更なし
      131 MB
      ArcObjects SDK for the Microsoft .NET Framework
      ArcObjectsSDKNET10sp2.msp
      264 MB
      ArcObjects SDK for Java
      ArcObjectsSDKJava10sp2.msp
      59 KB

    4. (ライセンス マネージャのみ) License Server Administratorの [ライセンス サービスの開始/停止] パネルから、[停止] を選択して、License Server Administrator を終了します。

    5. MSP ファイルをダブルクリックして、インストール手順を開始します。

      注意: MSP ファイルをダブルクリックしても Service Pack 2 のインストールが開始されない場合は、次のコマンドを使用して手動で Service Pack 2 のインストールを開始することができます。

        msiexec.exe /p [サービス パックの場所]\<製品名>10sp2.msp
    6. セットアップ プログラムが起動したら、画面に表示される手順に従います。


    7. コンピュータにインストールされている製品ごとに、2 ~ 5 の手順を繰り返します。


    8. (ライセンス マネージャのみ) License Server Administratorの [ライセンス サービスの開始/停止] パネルから、[開始] を選択して、License Server Administrator を終了します。

サービス パックの Linux/Solaris へのインストール


インストールの注意事項


全般的な注意事項:

    ソフトウェアの競合を防ぐため、同じコンピュータ上にインストールされているすべての ArcGIS 製品のバージョンの同期を保つことが重要です。

ArcGIS Server ユーザ:

    ArcGIS Server 所有者として Service Pack 2 をインストールしてください。ROOT ユーザとしてインストールしないでください。

    ArcGIS Server のインストール後の手順については、ArcGIS Server ヘルプで [サーバの管理] → [インストール後の作業] の順に選択して表示されるトピックをご参照ください。

ArcIMS および ArcSDE ユーザ:

    ArcIMS 10 または ArcSDE 10 アプリケーション サーバを使用している場合は、ArcIMS 10 Service Pack 2 または ArcSDE 10 Service Pack 2 もインストールする必要があります。たとえば、ArcIMS 10 と ArcGIS 10 Desktop を使用している場合は、ArcIMS 10 Service Pack 2 と ArcGIS 10 Service Pack 2 の両方をインストールしてください。ArcIMS 10 Service Pack 2、ArcSDE 10 Service Pack 2、および ArcGIS 10 Service Pack 2 製品は共通の DLL を共有しているので、ソフトウェア競合を防ぐために、ソフトウェア リリース バージョンの同期を保つことが重要です。


インストール手順

    ArcGIS 10 Service Pack 2 をインストールするには、その前に ArcGIS 10 または ArcGIS 10 Service Pack 1 をインストールする必要があります。Service Pack 2 は累積的に作成されており、これまでの 10 個のパッチすべての修正が含まれています。これまでのパッチがインストール済みであれば、そこに Service Pack 2 を適用して必要なファイルを更新することができます。

    インストールする手順(Engine、ライセンス マネージャ、Reader)


    1. ArcGIS のインストール場所への書き込み権限があり、他のユーザがその場所にアクセスしていないことを確認します。

    2. インストール場所以外の場所に適切なファイルをダウンロードします。

      ArcGIS Engine Runtime for(SUSE Linux および Red Hat Linux(Intel))
      gis10-sp2-engine-linux.tar
      363 MB
      ArcGIS Engine Runtime for Sun Solaris
      gis10-sp2-engine-slrs.tar
      397 MB
       
      ArcGIS ライセンス マネージャ
      ArcGIS ライセンス マネージャ(SUSE Linux および Red Hat Linux(Intel))
      gis10-sp2-lm-linux.tar
      19 MB
      ArcGIS ライセンス マネージャ(Sun Solaris)
      gis10-sp2-lm-slrs.tar
      17 MB
       
      ArcReader for(SUSE Linux および Red Hat Linux(Intel))
      gis10-sp2-reader-linux.tar
      301 MB
      ArcReader for Sun Solaris
      gis10-sp2-reader-slrs.tar
      328 MB

    3. License Server Administrator を使用して ArcGIS ライセンス マネージャを停止します

      % arcgis/license10.0/LSAdmin

      [ライセンス サービスの開始/停止] を選択し、[停止] をクリックしてから、License Server Administrator を終了します。

    4. 以下のように入力して、指定した tar ファイルを抽出します。

        % tar -xvf gis-10sp2-sp2-<engine/lm/reader/server>-slrs.tar (Sun Solaris)
        % tar xvf gis-10sp2-sp2-<engine/lm/reader/server>-linux.tar (Linux)

    5. 以下のように入力して、インストールを開始します。
        % ./applypatch

      これによって、メニュー方式のインストール手順のダイアログが起動します。デフォルトの選択が括弧内に示されています。インストール手順を終了する場合は、「q」を入力するといつでも終了できます。

    6. ArcGIS License Server Administrator を起動します。

        % arcgis/license10.0/LSAdmin

        [ライセンス サービスの開始/停止] を選択し、[開始] をクリックしてから、License Server Administrator を終了します。

    サーバをインストールする手順


    1. ArcGIS のインストール場所への書き込み権限があり、他のユーザがその場所にアクセスしていないことを確認します。

    2. インストール場所以外の場所に適切なファイルをダウンロードします。

      ArcGIS Server for the Java Platform(SUSE Linux および Red Hat Linux(Intel))
      Server10sp2-Japanese-linux.tar
      362 MB
      ArcGIS Server for the Java Platform(Sun Solaris)
      Server10sp2-Japanese-slrs.tar
      391 MB

    3. 以下のように入力して、プラットフォーム固有のディレクトリを tar ファイル内に抽出します。

        %tar xvf Server10sp2-Japanese-linux.tar (Linux)
        %tar -xvf Server10sp2-Japanese-slrs.tar (Sun Solaris)

    4. 抽出されたディレクトリに移動します。

        %cd Server10SP2-Japanese-Linux
        %cd Server10SP2-Japanese-Solaris

    5. 以下のように入力して、インストールを開始します。
        % ./Setup

      これによって、メニュー方式のインストール手順のダイアログが起動します。デフォルトの選択が括弧内に示されています。インストール手順を終了する場合は、「q」を入力するといつでも終了できます。

インストールされているサービス パックの識別方法

    Windows

      現在コンピュータにインストールされている ArcGIS 製品を確認するには、PatchFinder ユーティリティをダウンロードして、ローカル コンピュータから実行します。

    UNIX/Linux

      現在コンピュータにインストールされている ArcGIS 製品を確認するには、PatchFinder ユーティリティをダウンロードおよび抽出して、ローカル コンピュータから実行します。

サービス パックの DVD コピーの入手

サービス パックを Web サイトからダウンロードするのが困難なお客様向けに、このサービス パックの DVD が提供されています。ご依頼方法は簡単で、「サービス パック DVD のリクエスト」で注文フォームに入力を行うだけです。 米国以外の場合は、お住まいの地域の Esri ソフトウェア販売代理店にお問い合わせください。

サービス パックの更新

追加のサービス パックがリリースされていないか、ArcGIS Resource Center を定期的に確認してください。サービス パックについての新しい情報は、ArcGIS Resource Center に掲載されます。

お問い合わせ

このサービス パックのインストールで問題が発生したときは、米国内の場合は Esri のテクニカル サポート(1-888-377-4575)までお問い合わせください。米国以外の場合は、お住まいの地域の Esri ソフトウェア販売代理店にお問い合わせください。